カダルテラスのお知らせ

経営メンバー紹介②(株式会社カダルミライ 取締役・五日市洋)

経営メンバー紹介②(株式会社カダルミライ 取締役・五日市洋)

カダルテラス金田一を運営する(株)カダルミライ経営メンバー3名の紹介、第2回は、弊社取締役・五日市洋です。

【自己紹介と参加経緯】

平素よりカダルテラス金田一プロジェクトへの応援をいただき、心より感謝申し上げます。(株)カダルミライ取締役の五日市です。

私は、この金田一温泉郷で旅館業を営む家に生まれました。地元高校を卒業後に一度はこの地を離れましたが、実家から呼び戻され、ふたたび地元へと戻ることになりました。それ以来金田一温泉郷に在住し、旅館業を営んでいます。

地元へ戻ると同時に、地元旅館で構成する「金田一温泉旅館組合」の活動にも参画し、そこでは組合主催のイベント開催など、この地域を盛り上げるための活動を実施してきました。十数年前に組合長に就任し、組合員と協力しながら試行錯誤を続けてきました。

しかし、金田一温泉郷全体への来客が減り、旅館数も減り、観光地としての賑わいが急速に失われていることは誰の目にも明らかでした。2009年には自身の経営する旅館が火事で焼けるという出来事も重なり、旅館自体はその後再建を果たしたものの、これからの金田一温泉郷に対する不安と課題を常に感じながら日々を送っていました。

二戸市で「公民連携のまちづくり」の話が進んでいるという話を聞いたのは、そんな不安感を抱えた中でのことでした。2017年に二戸市主催で開催されたワークショップでその考えを学んだ時には、まずは素直に、とても納得感がありました。金田一温泉郷のこれからの方向性を見据えながら、民間事業として新たな需要を生み、地域全体を活気づけていくという本質をついた考えに、「その道であれば、自分たちもやっていけるかもしれない。」という感覚でした。その直感を信じ、(株)カダルミライの経営メンバーとなり、市の事業者公募に手を上げることを決意し、今に至ります。

【金田一温泉郷のこれから】

このカダルテラス金田一という新施設の誕生を、この地域全体の魅力向上へとつなげていかなければなりません。Facebookページでもご案内しましたとおり、この新施設には、イベント会場としての利用やマルシェ型の持ち込み販売、サークル会場としての活用など、アイディア次第で多様な使い方ができる「余白」を持たせる計画としています。宿泊や飲食という新たな機能を導入することに加え、この「余白」に足を運びたくなるような要素を集め、「金田一温泉郷で過ごしたい、訪れたい」と思っていただける魅力づくりへとつなげていきたいと考えています。

また、旅館を営む者としても、この新たな動きとの連携を考えていかなければなりません。新施設に、飲食部門などの既存旅館にはなかった機能が導入され、様々な企画が展開されるようになることで、周辺の旅館に求められることがどのように変化するかを捉え、旅館という立場からできることを改めて考える必要があります。それぞれの旅館における魅力づくりはもちろんですが、複数の施設をまわって多様な楽しみ方ができるような新たな仕組みも、地域全体で知恵を出し合って考えていきたいです。

旅館として、旅館組合として、地域の一員として、この機を逃してはならない勝負どきと感じています。

金田一温泉郷の歴史を作ってきた各旅館、農業を始めとする産業、そして、そこに新たな魅力をもたらす核として生まれる新施設。それぞれが持つ個性をより一層輝かせていくことで、この地域全体の魅力が上がると考えています。そしてその先には、新たな人の流れができ、新しい店が生まれ、金田一温泉郷の姿が少しずつ生まれ変わっていくということを期待しています。そんな地域が一体となった進化を目指すとともに、料理や接客などのおもてなしのひとつひとつを磨いていくことで、地元で生きる私たち自身が心から誇れる金田一温泉郷の姿へと繋げていきたいと考えています。

かつてほどの賑わいは見られなくなっている今でも、「金田一の温泉が好きだ」と言って、何度も足を運んでくださるお客様がいらっしゃいます。この静けさなのか、居心地の良さなのか、この地には何か心を落ち着かせる魅力があるのかもしれません。

観光地としての金田一温泉郷ということを考えると、もっと質の高い「おもてなし」ができる観光地にしていきたいという想いがあります。一方、この金田一温泉郷の古き良き雰囲気や、ゆったりとした時間の流れを愛してくださる方の声を伺うと、あまり過剰にしすぎず、自然にくつろいでもらえる部分も大事なのだろうと思います。こうしてあれこれと考えながら、自分達が目指すべき姿を模索する日々です。今すでに感じていただけている価値と、まだまだ改善できる課題の部分に向き合いながら、これからの時代に合う温泉郷のあり方を見出していきたいと思います。

【新施設について、楽しみにしていること】

家族と一緒に、「風呂に入り、ご飯を食べる」というくつろぎの時間を楽しめるようになることを期待しています。金田一温泉郷を盛り上げることを目指す立場でありつつ、ここに住む地元住民でもあるので、日常の延長にある贅沢を自ら楽しむ時間も大切にしていきたいです。

もともと、温泉に行くことはとても好きです。お湯に浸かって温まる、疲れを取るという心地よさはもちろん、地球からのエネルギーをもらっているような気持ちにもなり、心身をリフレッシュするには最高の手段だと思っています。

あとは、イベントなどの企画をやれる幅が広がるということも楽しみです。ご利用の皆様にも様々なアイディアを持ち込んで実行していただきたいですし、施設の運営者としても、地域のみなさんとも連携しながら、楽しい企画を積極的につくっていきたいと思っています。

正直、新施設の経営と旅館業との両立はとても大変だろうと思います。ですが、「カダルテラス金田一が上手くいけば、金田一温泉郷全体が栄えていくことに繋がる」というこの直感を信じて、やるしかないと覚悟を決めました。この施設の運営が上手くいくことで、これまでとは全く違う形で新たな賑わいを生んでいく流れを、きっとつくっていけるはずです。

そして、そのためのエネルギーをくれるのは、まだ1歳にもならない小さな娘です。自分の娘や、この金田一に生まれた子供たちが大きくなった時に「ここで暮らし続けたい」「この地域を継ぎたい」と思ってくれるような未来をつくるためにというのが、私にとっての最大のモチベーションとなっています。

そんな未来へと繋げていくために、まずは目の前のことをひとつひとつ、地道に頑張っていきたいと思います。