カダルテラスのお知らせ

経営メンバー紹介③(株式会社カダルミライ 取締役・大建宗徳)

経営メンバー紹介③(株式会社カダルミライ取締役・大建宗徳)

カダルテラス金田一を運営する(株)カダルミライ経営メンバーの3名の紹介、第3回は、弊社取締役・大建宗徳です。

 

【自己紹介と参加経緯】

カダルテラス金田一プロジェクトにご興味をお持ちいただき誠にありがとうございます。(株)カダルミライ取締役の大建宗徳です。

私はもともと、東京で生まれました。両親が母の地元である金田一温泉郷での旅館の創業を決めたことから、生まれて間も無くこの地へと移り住むこととなりました。地元高校を卒業後に料理の道へと進むために上京し、銀座のフランス料理店をはじめ都内複数箇所で、料理人としての仕事を経験しました。

金田一温泉郷の賑わいが徐々に失われ、旅館数も減っているという話は、地元から遠く離れた地で働く私の耳にも届いていました。地元の状況に対する心配の気持ちが芽生える中、実家の旅館から金田一へ戻らないかと声がかかったことから、今から10年ほど前、ふたたび金田一温泉郷へと戻ることになりました。

私が地元に戻ってきた時期は、ちょうど地元の活性化を目指す組織「金田一温泉活性化プラン実行委員会」が立ち上がった頃でした。地元のこれからに対する危機感と、何とかしなくてはという地元の意識が、ともに高まりつつあった時期だったように思います。もともとは「集客のために」と地元旅館の関係者が核となり動きはじめた活動に、他業種の方々もオブザーバー的な立場から徐々に関わってくれていました。とはいえ当初は、色々と案は出ながらも人手が足りない場面も多く、なかなか難しい時期が続いていたように記憶しています。

そこから更に、地元消防団でともに活動していた仲間へも声をかけ、実動メンバーとしての参加を呼びかけていきました。そうして徐々にですが、ひとつひとつの企画が形となり、組織としての安定感が出てくるようになりました。

今の活性化プランは、複数の部会に分かれての活動を行っています。私自身は、イベント等の新規企画の立案を担っている「青年部」の部長の任を、部の発足当初より担ってきました。旅館関係者のみならず、農家、地元企業の社員、市役所職員など、多様なメンバーが参加してくれていますが、7~8年ほどかけて少しずつ上手い連携が取れはじめ、組織としての活動のあり方が形になってきたのが今というところです。花壇に花を植えたり、看板を新しく設置したりといった活動さえ難しかった当初に比べると、然るべき役割分担をしながら、イベント等を回せる安定感ある組織になってきたなと実感しています。

こうした活動で地元のメンバーとよく顔を合わせ、強い信頼関係を作れていたことが、今回のプロジェクトに対する「やれそうな気がする」という前向きな気持ちにもつながったように感じています。

二戸市で「公民連携のまちづくり」の話が進んでいるということと、新たな温泉施設を民間で建てるという構想を聞いたときは、素直に「そうか、よかった。」と思いました。たしかに同業者としては、近くに新しい店舗が出来るとなると、少し身構えてしまうのも当然の反応だと思います。ですが、こうした新施設が出来ようと出来まいと、お客様に来ていただくための努力は常に求められるものです。

金田一温泉郷の旅館は、それぞれが持つ固有の魅力を生かしながら経営を続けてきました。いち旅館を経営する立場としての使命はこれからも変わらず「自分がやるべきことをやり続ける」ことに尽きると考えています。新施設が出来ることをチャンスと捉え、よきライバルとして前向きに切磋琢磨し合う空気を生んでいきたいと、改めてモチベーションを高めているところです。新施設誕生により生まれる新たないい流れに「乗りたい、参加したい」という健全な欲を「やってみたい」の気持ちへと繋げ、更に新たな挑戦をしていきたいと思います。

 

【金田一温泉郷のこれから】

カダルテラス金田一プロジェクトは「地域に明かりを灯す」ことを目指しています。そんなビジョンを掲げる施設が地域の核として誕生することで、その場所を中心に新たな人の流れが生まれ、賑わいが生まれ、地域全体へと波及していくというイメージを描いています。そのためには、ここに住む人・訪れる人が楽しいと思える、活気ある地域をつくることが必要だと考えます。

もちろん、民間施設としてきちんと経営が成り立つ形を実現することはとても重要です。ただ、単純に数字として売上を立てることだけが大事なのではありません。掲げたビジョンを実現するためには、お金では買えない活気や期待感をどのようにつくっていくかという視点を忘れないことが不可欠であると考えています。それは、活性化プラン青年部などでの活動を通して実感してきたことでもあります。

その姿勢で事業を続けていく中で、人の目に留まり、応援者が増え、そのご縁で商売にとってのプラスにも繋がっていくという連鎖を着実につなげていくことこそがこの地域の力へとつながります。そういった「すぐではなくとも、数年かけてでも戻ってくるものが必ずある」という感覚は、新施設の運営においても大切にしていきたいです。

またカダルテラス金田一は、経営を1年2年と続けていく中で、姿や役割が徐々に変わっていく場所なのではないかと想像しています。

金田一温泉郷の核となる施設として、どうあるべきか。それは全て来てくれる方々が何を望むのかに答えがあると考えます。その声に「田舎だから出来ない」ではなく「田舎だから出来ること」で応えていけるかどうかが勝負です。田舎ならではのあたたかさと、嘘や偽りのない田舎ならではの価値を、どのようにお届けするべきか。いただく声に誠実に応え、求められる役割の移り変わりも柔軟に受け止めながら、金田一温泉郷ならではの価値を着実に作り上げていきたいと思います。

その先に「ここなら、新たに商売が出来るかも」という予感が生まれれば、ポジティブな意味での変化がこの地に生まれて来るはずです。そしてそれは「カダルテラス」の名前に込められた「集まる」「参加する」「未来を語り合う」場になるようにとの想いのとおり、「こうなったらいいのに」ではなく「こうしたいからやってみよう」と言える環境をつくることから始まるのだと思います。ひとつの新しい場をつくることから、金田一温泉郷の新たな未来が描かれていくという流れを、このプロジェクトを通して目指していきたいです。

 

【新施設について、楽しみにしていること】

地域内外の方に様々な形で活用してもらえることが、最も楽しみであり期待していることです。それは、テラスでコーヒーを1杯でも、リニューアルした公園でお弁当を広げて食べるでも、ずっとやってみたかった集まりやイベントを主催してみるでも、どんな形でも構いません。まずは「今日はどんな風に過ごそうかな?」と考えたときに、「とりあえず、カダルテラスに行こうかな」と思ってもらえる場所にすることが大事だと考えています。

そのためには、敷居の高くない使いやすい施設となるよう工夫をしていきたいですし、みなさんの使い方を見ながら日々改善していきたいと考えています。

みなさんも「自分なら、どんな風に使いたいだろうか?」と考えながら、新施設がオープンする日を楽しみにしていただけたらとても嬉しく思います。